パソコンの調子が悪くなって、最近新しい物に替えた。
仕事上には全く問題はないのだが、ハードディスクとやらが故障で
CDが読み込めない。切実なのはDVDが観れない。
で、新しいパソコン。
20インチにして映画が見やすい。
最初の映画は「フーテンの寅さん」。
すでに10年以上前に48作目を最後に「寅さん」は終わっているのに
昨年当りからずっと観たくて、DVDのシリーズから3本を購入。
確かに最後の48作目は、渥美清の辛そうな顔が「寅さん」ではなくなっている
表情がうかがえる。
晩年の様子が書かれた本も読んでいるので、尚更辛さが感じられる。
それでも頑張って撮ったと思うと、映画のストーリーとは別のところで涙が出てくる。
「寅はつらいよ」と伝わってくる。
シリーズの中でなんと言っても好きなのが「リリー」こと浅丘ルリ子との作品。
最後の48作目も「リリー」との物語で終わる。
こんな話は若い人には全く判らないだろうなと、今、フト思ったが
まぁいいでしょう。
ともかく今夜は「寅さん」を3本立て続けに観て、笑い、泣いた夜。
この心境は一体どうしたことかと、ぼんやり考えてしまった。
家族、人の暮らしと人との繋がり。
すぐに恋しては、振られ、「いい人」で終わってしまう切ない想い。
時代遅れの生き様と、不器用な在り方。
世間の端っこを生きながら、常に笑いを振りまく辛さ。
「男はつらいよ」と「今日も涙の日が落ちる、日が落ちる」と唄う。
「フーテン」なんて言葉も死後になったか、
「フリーター」とはちと違う渡世の関わり方。
いつでも帰る家があるだけ「寅さん」は幸せではあった。
日本人がもっとおおらかで、正直に人と付き合う姿が
みっともなくも、面白おかしく、平凡に生きる事を一生懸命生きた。
そんな姿に魅かれるのかも知れない。
正直で、甘えん坊で、意地っ張りで、人が良過ぎて、優し過ぎて、
我が儘、自分勝手のフーテン暮らしを、どこかで許す空気が
ほんの少し前の日本にもあったのだが。
人と少しでも違うと、寄ってたかってイジメにかかる
どこかで「つらいなぁ」とため息が漏れる。
「フーテンの寅」の明るさのない辛さ。
明るく、楽しく生きたいものです。
「・・・・続いた数字が四つであります、四谷 赤坂 麹町 ちゃらちゃら流れるお茶の水
粋な姐ちゃん立小便 白く咲いたか百合りの花 四角四面はとうふ屋の娘
色は白いが水くさい・・・・」
もう、わかんねぇだろうな。
時代錯誤の、フーテンじゃいけないのと、言う人とは付き合えぬ
「男はつらい」のだ。いや、「女もつらいよ」と声がする。

最近のコメント